おかえり集学校ビジネスマガジン Vol.1
おかえり集学校ビジネスマガジン Vol.5
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山伏商事・山伏会
代表
是澤清正
![是澤様 アップ用編集データ(少し小さくした版2).png](https://static.wixstatic.com/media/edad0c_96f9910f1cac4bf6919da0337a29e419~mv2.png/v1/fill/w_490,h_327,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/edad0c_96f9910f1cac4bf6919da0337a29e419~mv2.png)
中津原集学校で週に数日働いている是澤清正さんは本業として竹炭の生産と販売、竹林の活用を行っています。竹林の保全活用を行う非営利団体“山伏会”そして生産した竹炭を販売する会社“山伏商事”という2つの団体を運営されています。
代表の是澤さんに、これらの団体の活動と目的、地域や集学校との関わりについてお話をうかがいました。
竹炭の効果
竹を炭にした竹炭は、調湿や脱臭、土壌改良の効果があり市場に流通しています。是澤さんが運営している山伏商事は事業2年目、土壌改良用の竹炭を主として扱っており、取引先は農家がほとんどだそう。
是澤さんはこの先、土壌改良だけでなく、竹炭の健康効果にも注目した商品開発をしていきたいそうです。販売先としても、業販だけでなく一般の顧客向けに展開するのが狙いだそう。
「竹炭の健康効果について、消費者の方に正しく伝える方法を工夫している最中です。いまは一部の関心がある人にしか伝えられていない気がしている」
実際に、竹の伐採や加工の段階から関わっている是澤さんは、経験から竹の持つ効果を感じることがあるそうです。
「例えば、竹の伐採作業中に手をケガしてしまうことがありますよね。実はこういうとき、日常生活でケガをするときよりも破傷風になるリスクが高いんですよ。これは竹が構造上、たくさんの細菌を抱え込みやすいという性質が理由です。一概に細菌といっても、悪い菌ばかりでなく、乳酸菌などの身体にとっていい菌もある」
このような竹の効果を、健康目的の商品として開発、周知して事業展開できないかと情報収集している段階だそうです。
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事業の広げ方
是澤さんは“山伏商事”での竹炭の生産、販売の他に“山伏会”という非営利団体をつくり、国から助成金を受けながら竹林整備事業を行っています。本格的に活動を開始して約1年になるというこの団体、是澤さんを中心としたごく少数で始めたそうです。しかし現在は約10名のメンバーで協力しながら作業を行っているとのこと。
「活動しているメンバーは、もともと人口が減っているとか、ゴミが増えているとか、そういった問題をLINEでやりとりするような仲間たちです」
是澤さんは代表として、事務的な手続きやさらに活動を広げるための情報収集する役割を担っているとのこと。そうした役割分担から、なかなか竹林整備の現場に出られないときもありますが、それでも一緒に作業をしているときが楽しくやりがいを感じるそうです。
「作業中に、たまたまキレイな形をした竹を見つけたりすると、これは炭にせず加工してなんか作ろうぜ!と盛り上がったりしてますね」
もともと共通の問題意識をもって集まった仲間同士、コミュニケーションを取り合いながら協力して取り組んでいるそうです。
「肉体労働が中心の活動だからか、今のメンバーは男性ばかりです。女性を巻き込むことがこれからの目標のひとつですね。違う感性を取り入れたり、バックオフィス業務も広げていきたい」
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集学校とのかかわり
こうしたメンバー集めのほか、今はこれから助成金の補助期間が終わっても、継続的に活動を行える組織のあり方を模索している最中だそう。
「非営利目的とはいえ、続けるためにやっぱりマネタイズは大切。僕らが直接、助成金を受けてその範囲で活動するだけでなく、他の地域や団体に広げていって、横展開していくことも考えています。例えば、経験の無い団体に、僕らが講師料を受け取って指導する、こういう形は地域にとっても僕たちの活動を続けるためにもどちらにとってもメリットがある形式なのでどんどん広げていきたい」
単に行政からの支援を受けて活動するだけでなく、実際に取り組む人やコミュニティを広げて、ボトムアップで環境を改善していきたいというのが目標だそう。
そんな中全国に拠点を広げる集学校と接点ができたことは是澤さんにとって意義のあることとして捉えているとのこと。
「(集学校を運営していたリングロー株式会社の*)碇社長と話をしていても、発想が面白いなって刺激になるときが多いです。僕の事業を紹介したら、各地の集学校のプールで竹炭を生産したらいいじゃない、といわれたんですよ。よく考えたらコンクリート製で耐火性もあるし、不可能ではない。僕にはないアイデアだったので、面白いと思いました」
二足の草鞋を履いて地域活動にとりくむ是澤さんですが、やりづらさはないのでしょうか。
「集学校も山伏会も、近い地域でやっていること。人と話してビジネスや地域課題の話題になったときに、山伏会の代表として受け止めるべきか、リングローとして受け止めるべきか、立ち位置に迷ってしまうときもあります」
是澤さん個人の目標として、将来的には、どちらの活動も両立して、うまく関わり合いながらどちらの事業も広げられるような人材になっていきたいと話してくださいました。
* リングローの事業として展開していたおかえり集学校プロジェクトは、2023年4月1日より「一般社団法人 おかえり集学校」として分社化しました。
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